個人XRP保有者、最大5%のAPY獲得が可能に | CoinDesk JAPAN（コインデスク・ジャパン）

• MoreMarketsは、「XRP Earn Account」をローンチし、個人投資家が従来は機関投資家向けに限定されていた利回り戦略にアクセスできるようになる。
• この新製品は、XRP保有者がセルフカストディを維持しながら利回りを獲得できる仕組みを提供し、XRPにおけるネイティブステーキングや利回りインフラの不足を解消する。
• セキュリティ監査は完了しており、プラットフォームはシンプルなオンボーディングをサポートし、他のデジタル資産や現実世界の利回り戦略への拡大を目指している。

DeFiプロトコルのMoreMarketsは、長い間機関投資家向けに限定されていた利回り戦略に個人投資家がアクセスできるようにする、新たな「XRP Earn Account」をローンチした。これにより、休眠しているエックス・アール・ピー（XRP）に潜む数十億ドル規模の機会が解き放たれると、同プロトコルは主張している。

この製品は、XRP保有者がキュレーションされたDeFi戦略を通じて利回りを獲得しつつ、セルフカストディを維持できる仕組みを提供する。これは、ネイティブのステーキングや利回りインフラが欠如するXRPトークンエコシステムにおいて、初めての試みとなる。

時価総額で最も大きなトークンの1つであるXRPは、イーサリアムやソラナを基盤とするプロトコルの成長を後押ししてきたオンチェーン利回り経済に参加していなかった。

「我々はフィンテックの快適性を提供し、それをDeFiの利回りポテンシャルと融合させたいと考えている」と、MoreMarketsの共同創設者兼CEOであるアルタン・トゥタル（Altan Tutar）氏は声明で述べた。

「長きにわたり、年間20％以上のリターンを生む高利回り戦略はヘッジファンドや機関投資家専用のものであり、一般の投資家は2％未満の利回りに甘んじてきた」と、トゥタル氏は指摘した。

このプラットフォームは、XRPの預金をスマートコントラクトの金庫にルーティングし、審査済みのDeFi戦略に資本を自動的に配分する。その間、ユーザーがアクセスと出金を制御できる仕組みを維持する。

セキュリティ監査はHalborn、Sherlock、Sigma Primeによって完了しており、製品はメールまたはウォレット接続による簡単なオンボーディングを可能にするよう設計されている。

MoreMarketsは、WBTCやsETHがネイティブエコシステム外でのDeFi参加を可能にするのと同じように、クロスチェーンインフラとラップメカニズムを活用している。

MoreMarketsのロードマップには、Earn Accountモデルを、トークン化された国債やプライベートクレジットプールなど、他のデジタル資産や現実世界の利回り戦略に拡大することが含まれている。これは、個人投資家と機関投資家双方がアクセス可能なグローバルな流動性マーケットプレイスの構築という同社の広範なビジョンの一環である。