最近、ブロックチェーン技術会社Ripple Labsは、アメリカ通貨監理署（OCC）に国家銀行ライセンスの申請を提出することを発表しました。この動きは、同社が金融分野での影響力を拡大し、より多くの規制の承認を求めていることを示しています。

Ripple Labs の CEO Brad Garlinghouse は、ソーシャルメディアでこのニュースを明らかにしました。彼は、申請が承認されれば、Ripple は州レベルと連邦レベルの両方の規制を受けることになり、これにより会社のビジネス運営に対するより強力な法的支援が提供されると述べました。

そのほかに、ガーリングハウスは、リップルの子会社スタンダードカストディが連邦準備制度に「メインアカウント」を申請したことを述べました。この措置は、会社が仲介機関を通さずに連邦準備制度と直接取引を行うことができることを意味し、資金の流れの効率を向上させることになります。

ガーリングハウスは、この措置が同社のステーブルコイン RLUSD に与える積極的な影響を特に強調しました。彼は、メインアカウントの権限を取得した後、Ripple が連邦準備制度に RLUSD の準備金を直接預けることができるようになり、これにより RLUSD に追加のセキュリティを提供するだけでなく、ユーザーのこのステーブルコインに対する長期的な信頼を強化できると述べました。

注目すべきは、Rippleのこの動きが最近国会で策定されている暗号通貨の規制枠組みと密接に関連していることです。同時に、伝統的な銀行業界の暗号通貨分野に対する態度も以前より明らかに変化しており、よりオープンな姿勢を示しています。

ニュース発表後、Ripple社が発行する暗号通貨リップル（XRP）がわずかに上昇し、上昇幅は一時2.5%に達しました。これは、Rippleがより多くの規制の承認を求める措置に対して市場が前向きな態度を持っていることを示しています。

Ripple Labsのこの銀行ライセンス申請の動きは、暗号通貨業界が徐々に規範化と制度化に向かっていることを反映しています。これは業界のコンプライアンスを向上させるだけでなく、将来の暗号資産と伝統的金融システムの深い統合への道を開く可能性があります。